相続手続き 依頼の知らないこと


 
相続の手続きは専門家に頼めば、負担は軽くなります。面倒な相続手続きを一手に引き受けてくれるので、大助かりです。しかし中には、素人同然の自称専門家がいるのも事実です。
そこで専門家だけが知る、依頼の知らないことについて取り上げます。

まずは困った依頼人についてです。相続を取り扱っている専門家の元には、色んな事情を抱えた人がやって来ます。相続の悩みと一言言っても三者三様で、悩みに対して迅速に的確に手続きを済ませるのがプロの仕事です。しかしプロが迅速に仕事を進められるのは、依頼人の協力があってのことです。専門家の話をしっかり聞き対処してくれば、面倒な手続きも驚くほど簡易化されるでしょう。
ただ困ったことに、専門家の話を全く聞かない方がいらっしゃいます。専門家の話を聞かないということは、難しい相続手続きをさらに難しくするだけです。相続手続きの簡易化を希望しているのなら、専門家の話をしっかり聞くようにして下さい。

また自分が何が何でも正しいと、考えを変えない人も困りものです。大切な人がのこした財産が関わっているとなると、絶対に譲れない信念があるのもわかります。しかし全ての物事が、自分の思い通りに動く訳ではありません。時には全く逆の方向に向くことも、有り得ます。
「自分が絶対的に正しい」と思い込んでいる依頼人の中には思い通りにならないからと、事務所に怒鳴り込んでくる人もいます。ここまで来ると専門家側としては、「早く帰って欲しい」としか言いようがありません。考えが凝り固まったまま相続手続きを進めても、抱えている問題は解決しないでしょう。例え超がつくほどの腕前を持つ専門家でも、お手上げです。

もちろん専門家の中にも、とんでもない方はいらっしゃいます。中には資格を持っていないにも関わらず相続手続きの依頼を引き受けて、高い報酬金を得ている人もいるほどです。
また相続の専門家は「先生」と呼ばれる職業の方が多いためか、天狗になっている人もいます。依頼人の話をほとんど聞かず、アドバイスらしいアドバイスをしないまま上から目線で物を言っている人もいます。

ただ今は法定相続情報証明制度が制定されたことにより、相続手続きはかなり簡易化されました。近い将来はもっと簡易化され、パソコン1つで簡単にできるようになる時代も来るでしょう。
でも簡易化につながる制度が制定されたとしても、専門家と依頼人の信頼関係ができなければ意味がないのです。