改製原戸籍とは?

相続の手続を進める上で、なくてはならないものが戸籍にまつわる書類です。
戸籍がなければ、相続の手続ができないと思ってもらっても構いません。
しかも1つだけでなく、全ての戸籍が必要です。
戸籍謄本はもとより、改製原戸籍も必要です。
では改製原戸籍とはいったいどういうものか、取り上げます。

そもそも、相続の手続に戸籍が必要になるのはなぜでしょうか。
民法では相続開始時点から、被相続人の財産権利は相続人に移ると決められています。
つまり相続は始まったら、相続人は一体誰になるのかを探らなければいけません。
「うちは子供の数も少なく親戚もほとんどいないから大丈夫」と思われるかもしれませんが、事はそんなに簡単には進みません。
そこで戸籍により、誰が相続人になるのかをハッキリさせる必要があるという訳です。

相続人が誰かを探るには、全ての戸籍を集める必要があります。
1つの戸籍だけで十分ではと思われるかもしれませんが、1つだけでは不十分です。
日本には「戸籍法」という法律があり、幾度か改正されています。
法律が改正されるたびに、新しく戸籍の書き替えが行われます。
書き換えをする前の戸籍を「改製原戸籍」と言います。
相続の手続を進めるには、現在の戸籍は元より改製原戸籍も必要となります。

新しい戸籍があるのなら、改製原戸籍は必要ないと思われるかもしれません。
でも新しい戸籍には、何もかも書かれている訳ではないのです。
例えば以前に結婚して子供がいる家庭を築いていたものの、後に離婚したとします。
この時に戸籍には配偶者と子供の欄にバツ印がつけられ、「離婚」の記載がされます。
しかし法改正により新しい戸籍が作られると、「離婚」したという記載はなくなります。
子供がいたという事実も、なかったことになります。
新しい戸籍に書き替えられる際、何もかも全て記載される訳ではないのです。
記載漏れにより相続人の特定ができなければ、大惨事どころではありません。
だからこそ相続の手続には、全ての戸籍が必要になるという訳です。